もしもの時の心構え 自動車事故、事故処理の流れ

事故は突然やってきます。事故のことをちょっとだけ考えてみましょう。
安全運転を心がけているドライバーの皆さんも 悪天候や慣れない道・・・様々な要因が重なれば 事故が起きる可能性はグンと上がります。
自動車事故は起きないほうが良いに決まっていますが。 実際に自動車事故が起きてしまった時の心構えをしっかり持っておくことで 自動車事故が起こってからの対応に違いがでてきます。自動車事故に慣れているというのは、あまり自慢できることではないでしょうが 実際に事故が発生すれば、とても孤独を感じますし何をしたら良いのかわからないことばかりです。
そこで、わたしたちは自動車事故発生から自動車の修理までの流れを 独自の視点から、ある事例を順を追って説明したいと思います。
これが絶対正しいのではなく、一つの解答例だと思って見ていただければと思います。

自動車同士の事故を想定して事故の流れを説明します。
事故は誰だって関わりたくないはず!
自動車事故の当事者に一度もならない人もいるでしょうが、これを機に少しだけ、自動車事故の事を考えてみてはいかがでしょうか?
(注意:自動車事故はそれぞれ違います。実際の事故の際はこの例にこだわらず、 臨機応変に対応してください。 )

その1.まずは確認。車にはこのアイテムをそろえよう。

車の中に置いておくと便利なアイテムをご紹介。
誰もが持っているアイテムで十分なんです。
ちょっとした用意で、いざという時には大変重宝します。
お守りだと思ってお車の中に用意しておく事をお勧めします。

  • 名刺(相手に自分の連絡先がわかるもの)
  • 自動車保険(任意保険)の保険証券またはそのコピー
  • 保険代理店の名刺または連絡先が記入されたもの
  • メモとペン (携帯電話などのメモ機能はオススメしません)
  • 使い捨てカメラまたはデジカメ (携帯電話のカメラでも可)

いざ!という時のために車内を定期的にチェックしましょう。
この他にもほとんどの車に備え付けてあるアイテムもあります。定期的に確認しておきましょう。

  • 自賠責保険の証明書
  • 車検証
  • 発煙筒
  • 三角反射板

自動車保険(任意保険)の保険証券コピーがあると便利!

その2.事故が起きた時、初めにしなければいけないこと。

けが人がいる場合、負傷者の救助がなによりも先!
相手がいれば挨拶をお忘れなく!
「お怪我はありませんか?」と必ず相手気遣う声かけを忘れずに。
「車の位置関係を確認(写真があれば良いが無ければお互い確認しあう)してから車を安全な場所(通行の妨げにならない場所)に移動しましょう」と相手に提案しましょう。
発煙筒や三角反射板などの設置もしましょう。
「今から警察に連絡します」と自分が警察に連絡することを伝えましょう。携帯電話の通話記録から事故時間も把握しやすいでしょう。

高速道路では特に安全には十分注意してください。
事故後は路側帯にすみやかに移動してください。
発煙筒や三角反射板などを設置して後続車からの追突回避もお忘れなく。
車外に出て相手の運転者との話は危ないので安全を十分に確認して行って下さい。
路上に出ることは大変危険なので、最低限の行動以外は車の中で待機しましょう。
(車からガソリン等が漏れているときは、安全な場所まで移動して絶対に車に近づかないで下さい。)

負傷者の救出・応急処置・安全確保が何よりも先。
写真を撮れるなら車と相手の位置関係がわかる写真を撮っておきましょう。

その3. 慌てず冷静に110番。警察官の到着までにできること。

警察は必ず呼びましょう。110番をお忘れなく。

事故直後では、ちょっとした事故だと思っていても、相手や自分が後になって体に異常を感じたり、車の異変に気がついたりすることがあります。
そんな時、警察に事故証明をしてもらわなかったばかりに後々大変な思いをする方もいます。警察を呼ぶとことで時間と手間はかかりますが、後々のことを考えたら絶対に警察に連絡をしましょう。
事故の住所を伝える際、電信柱の住所表示道路名目標になる建物などわかりやすく伝えると良いでしょう。

保険会社(または保険代理店)に電話する。
電話番号は任意保険の保険証券を見ると必ず書いてあります。自動車保険の事故連絡先に電話すると、事故処理についての大まかな相談ができますし、その後の行動を保険会社からサポートしてもらえます。第三者に事故のことを相談すると、少しは安心するものです。まずは、ここで一息つくことができます。自分を落ち着かせましょう。

ここからは、しっかり事故についての情報を把握して行動しればいけません。
警察官が到着するまでに数分待つこともあるので、ここで情報交換や情報収集をおこなうと良いでしょう。周りを確認して目撃者がいれば、名前と連絡先を聞いておくと良いでしょう。相手側のナンバープレート・車の色や車種・車の位置関係・運転者の特徴・任意保険の保険会社名と連絡先を控えておくとよいでしょう。

現場では賠償に係わる約束はしないことが鉄則です。
(後で、言った言わないの水掛論になる可能性があります。)
相手の連絡先は免許証などで必ず確認して、メモを取っておきましょう。

その4. 警察による実況見分の流れ

警察官に提示する書類

  • 免許証
  • 車検証
  • 自賠責証明書

警察官に聞いて、書き控えておくと良いこと

  • 警察署と担当者の名前
  • 事故の正式な住所と発生時間(この時点で確定します。)
  • その他、気付いたことがあればなんでも

実況見分の流れ

警察官が事故の状況を把握します。事故の当事者それぞれに、一人づつ話を聞きます。
(時間は、それぞれ数分程度です。)事故現場を調べて、それぞれの話の内容と合致するか調べます。
事故当事者同士の話が食い違う場合はお互いを呼んで事故現場を確認する場合もあります。
それでも話が食い違いすぎると後日また警察署に行って話を聞かれる可能性があります。

実況見分で聞かれる内容 警察官からの質問には、ありのままを話しましょう。

  • どこから来てどこに行こうとしたのか?
  • 相手との位置関係
  • 相手に気がついたか?
  • どのくらいの速度だったのか?
  • 一時停止などの標識を見ていたのか?見落としていたのか?
  • 飲酒の確認
  • 免許証の確認
  • 勤め先 (通常、警察から勤め先に連絡がいくことはありません)
  • 同乗者の住所や連絡先を聞かれることもあります。
  • 任意保険にはいっているのか?

実況見分終了後は、再度保険会社に連絡しましょう。
保険会社に事故の詳細を連絡します。その際、相手にも一言挨拶することで今後の交渉の流がスムーズになります。「保険会社から連絡が行くと思いますのでよろしくお願いします。」くらいが良いでしょう。保険会社からの質問に順次答えることで事故報告の受付が終わります。

警察は任意保険証券は確認しません。印鑑などは実況見分時に必要ではありません。

事故証明ってみんなもらっているの?

事故証明書ってなに?

警察に事故があった事を証明してもう書類が事故証明です。警察署もお役所なので証明書を発行してくれるんです。保険を使用するかしないにかかわらず、事故があった場合は必ず警察に連絡をし事故証明書を作成してもらいましょう。

事故証明書はどうやってもらうの?

実況見分終了時に警察官から事故証明書はもらえません!
もしも、事故証明書を入手したい場合は郵便局に行くと手続きができます。その後、郵送されて届きます。また、
自動車安全運転センターでは直接入手することも可能です。

  • 料金 1通540円
  • 印鑑は不要

基本的には責任が多いと思うほうが事故証明を請求して受け取りますが、ほとんどの場合は保険金の支払いに必要な書類なので自動車保険会社が入手しています。事故証明書は保険会社が見ることはあっても、事故の当事者が事故証明書を見ることはまずないでしょう。もし見たい場合、任意保険の保険会社に言えばコピーを送ってもらうことも可能ですので保険会社に相談するのも手です。

自動車安全運転センターで証明書をもらう場合

自動車安全運転センターならその場で交付の受付けをしてもらえます。
書類は原則として即日交付してもらえます。インターネット申請のサービスも受付けているようです。
自動車安全運転センターのホームページはこちら
http://www.jsdc.or.jp/

事故証明の書式として、こんな事が決まっているようです。
甲:第一当事者 どちらかと言うと過失割合が多そう
乙:第二当事者 どちらかと言うと過失割合が少なそう
保険会社の担当者も、これを見て多少判断材料にするようです。

その6. 自動車事故は誰にとっても凹むもの

事故後の心理的影響

事故の後は、人間誰しも気が動揺するものです。
すぐに運転するのが心配な時は、知人や家族を呼びましょう。
また、友人に電話で連絡することも有効な方法です。
味方になってくれる人と話したりする事で心理的に落ち着くものです。
事故の直後に動揺した状態で運転することは大変危険です。しっかり自分の状態を確認しましょう。

頼りになる人と話すことで、心理的に落ち着きましょう。

その7. 事故後の自動車修理はどこに頼むのがいい?

自動車修理工場を紹介してもらいましょう!
基本的には自分で車の修理先を見つけなければなりません。
しかし、探すのに慣れない方も多いと思います。
そこで、まずは保険代理店に相談することをオススメします。
事故の修理に車を買ったディーラーに相談する方法もありますが、実は、 保険代理店に相談されることで自動車修理工場と保険会社との話がスムーズに進むケースもあります。この場合、お客様の手間も時間も少なくなりメリットは大きくなることがあります。また、修理代金を任意保険会社から自動車修理工場に直接支払うことができるので、代金を立て替えたり、支払いに行ったりとした手間も減るでしょう。

自動車修理工場にも事故の状況を説明します。
相手の自動車保険で自分の車を修理したり、自分の自動車保険で車を修理したりする場合、事故で出来た傷か?それ以外の傷か?などの細かい検証が必要になります。
保険代理店に修理先を任せることで、自動車修理工場との細かい相談にのってもらえるでしょう。
保険代理店は近隣のお客様対応の良い自動車修理工場を良く知っています。

保険代理店は一年中傷ついた車とその修理結果を見ています。
自動車事故以外でも、車のこまかいヘコミや傷の修理の相談なら自動車保険を扱っている保険代理店に相談してみましょう。相談料は無料です。きっと評判の良い自動車修理工場を紹介してもらえると思います。自動車修理の割引制度の紹介をしてくれる保険代理店もあります。

自動車修理の相談は保険代理店にするのが安心です。